*** 春夏秋冬・・・四季を体で感じる生活を送りましょう ***

自然界では、春の訪れとともに、冬の間草木のうちにこもっていた生命力が徐々に首をもたげ、のびのびと成長をはじめます。そして夏には成長活動のピークを迎えて花を咲かせ、秋には実を結び、冬には再び生命力を内にとどめて寒さをしのぎます。

 韓方では、人間の体も、四季それぞれの気候の特徴にあわせてその状態を変化させ、転地の運行と調和して健康を維持していると考えます。したがって生活のリズムもそれに逆らうものであってはいけません。

一言でいうと、冬は「蔵」の季節。春夏に消耗した生命力を回復して蓄えておく期間です。この季節には寒さから身を守り静かにすごすことがポイントになるでしょう。
体の奥に生命力をとどめることは、寒さから生命を守るためにも重要ですし、春夏に消耗したものを回復し、各身体機能を修復することで翌年の地固めするという意味でも大切です。

 
ですから冬に激しい運動をして「陽気」を発散しすぎるのはよくありません。自然界の「陽気」が盛んになる日中に、適度に体を動かす程度の運動が、冬にふさわしい運動方法です。また寒さから身を守ろうと暖房などで環境を暖め過ぎると、体の表面が開いてしまってかえって体の内にあった「陽気」を発散させてしまいます。部屋の温度は少し低めに抑えて皮膚の扉を閉じ、衣服の工夫で体の熱を逃さないようにするのが賢明です。

食生活の面では、この時期に、トマトやきゅうりなど体を冷やす性質のある、主に夏が旬の食材や、ビールやアイスクリームといった冷たいものを夏と同じように摂っていては、やはり内側の「陽気」を消耗してしまいます。その結果冬だけでなく、続く春先や夏に体調を崩しがちになります。

『冷えは万病の元』という言葉もあるように、体は冷えると免疫能力や修復能力が衰え、体力がなくなります。冷えは成長や生殖をつかさどる生命エネルギーのもとである『腎』の働きを衰えさせるからです。ですから冬には特に、腎の働きを補う食べ物を積極的に食事に取り入れるようにしましょう。たとえば、えび・かに・鯉・なまこ・胡桃などがお薦めです。また体を温める作用のある食材には、冬が旬のものではマグロ・カブ・キンカン・小松菜・人参・葱などがあります。一方旬であっても牡蠣・大根・白菜などは生食すると体を冷やします。必ず火を通して温かい料理にして召し上がってください。