なぜ今解毒が大切なのかということ。

1)はじめに

昨今多くの人々が、健康に関して悩みの種とする問題は、大部分が、有害物質が流入する速度に排出・排泄の速度が追い付かないことがもとになっています。
誤った食習慣を直せずにいたり、過重なストレスを受けたり、汚染された環境に住むことにより、毒素がどんどん体内に積もっていきます。
その反面、排泄や発汗・呼吸などで外に送り出せる毒素の量には限界があるので、毒素は溜まっていくばかりです。

結果として、肥満・代謝疾患・各種皮膚疾患などが頻発しています。 韓方ではいにしえより、「十病九痰」という表現を用いて、‘体内の濁り=汚染された体液’が多くの疾病を引き起こすとしました。
過去には口にすることのなかった精製食品(白い小麦粉・白砂糖・精製塩など)や、化学物質が添加された食品を食べるようになってから、 腸内の環境は急速に悪化しました。
自然に由来しない食品、あるいは過剰な動物性食品のカスは、腐敗して毒性物質や毒ガスを発生させ、腸内を濁らせます。
毒素の量が増え過ぎると、おならや排便を通してもすべては排出しきれなくなり、 腸内にため込まれるうちに結局は粘膜を通して血管内に入り込んで、血液を汚します。

このように、誤った食の選択が毒素堆積の主要ルートであり、結果として血液が汚染されて様々な疾病を引き起こしています。
2)スポンジ理論

毒素は人体内でスポンジのような役割をしています。
栄養が不足気味になると萎み、反対に栄養が満たされるにしたがい膨張します。
先ほど、体の中の毒素が問題となって疾病が起こると説明しました。
解毒がどうしても必要な理由は、毒素は栄養状態によってスポンジのように膨らんだり萎んだりしながら、しつこく居座って体を蝕むためです。
誤った食習慣によって解毒能力が早々に消耗し、肥大した毒素が堆積している状態の肥満患者を例に挙げてみます。
飲み食いする量を制限すれば、体重を減らすことはできるでしょう。
しかしその減量はごまかしに過ぎず、確かで完全な減量にはなりません。
萎んではいても毒素がそのまま残っているからです。
一生のあいだ、極限まで減らした量だけを食べていくわけにはいかないでしょう!?
しかし、スポンジ毒素が残ったままですと、少しでも食べる量が増えれば瞬く間にスポンジ部位が膨張していきます。
これが、肥満治療において解毒が最優先されなければならない理由です。
つまり、肥満治療の王道があるとすれば、
*節食療法で飲食する量を制限しつつ
*適切な韓方薬服用により、毒素を積極的に取り除く 方法
だと言えます。

このふたつが同時に成し遂げられてはじめて、自らの体を浄化する解毒能力が高まって、スポンジ毒素を攻略し、半永久的な減量に成功することができるのです。
いったんスポンジが消え去ると、常識的な量であれば食べててもあまり太らなくなります。
3)毒素の種類

これまでご説明した毒素は、毒素のなかでも有機物毒素に属します。
もうひとつ、無機物毒素があります。
その違いを整理してみます。

*有機物毒素は栄養過剰による飲食毒であり、肥満体型に多い。
   体内が‘垢・滓’のようなもので、どろどろの状態をイメージしてください。
   流れをせき止め道を塞ぎ、代謝を低下させます。
*無機物毒素はストレスや疲労による活性酸素毒であり、痩せ形の人に多い。
   毒性が強く破壊型で、体の組織を壊してしまいます。

   無機物毒素を解消するには、まず睡眠に関して質・量ともに改善が必要です。
   その次に、飲食の量よりも、内容を見直す必要があります。
   具体的には、化学的加工食品・食品添加物をできるだけ遮断します。
   また環境・洗剤・化粧品や染色液・パーマ液など、皮膚を通して浸透する毒素を回避します。

ポッチャリ型やふくよかな方は、活性酸素毒の影響が比較的少ないのですが、その理由は、脂肪が活性酸素毒を包み込んで中和させるためです。
そこで、活性酸素対策として、良質の栄養を供給することで活性酸素を取り囲み、中和してしまう方法が有効です。
4)体温を上げる

腸内を善玉菌でいっぱいにすることが、解毒において重要なポイントです。
昨今、乳酸菌や酵素製剤が脚光を浴びるのも同じ理由です。
このような「有効成分を取り入れる」対策と同等か、それ以上に根本的で効果的な解毒作用活性法が、「腸内の温度を上げて善玉菌を自然増殖させる」方法です。
活性酸素毒の影響で組織が破棄されたり、悪性の腫瘍が進行するときには、必ずと言ってよいほど低体温症に陥っています。

そんな時に腸の深部温度を40℃にまで引き上げることで、状況を反転させ回復に導くことができます。

人間が体温を作り出し維持する働きを、韓方では「水昇火降」と表現します。
刺激物(辛味・直接熱を当てるなど)で強制的に起こす熱は、一時的な温かさに過ぎません。
真性の温熱エネルギーを作り出すのが「水昇火降」 です。
歴代の医家たちは、「水昇火降」がもっとも効果的に起こる条件を
医家・李東垣─「補中益気」条件、医家・朱丹溪─「滋陰降火」条件、医家・張景岳─「補腎陽」条件、としました。
つまり、人間の体温は外部からの刺激で調節できるものではなく、 体内の深部で発熱機が稼働して、化学エネルギーが熱エネルギーに転換されてこそ、本物の体温上昇が可能なのです。

毒素の種類を見分けて適切な薬を処方し、生活上の留意点を個別にご指導。水昇火降の機能を回復させて腸内を温め解毒能力を強化するのが、椿韓方の解毒プログラムです。