たいへん身近なトラブルですが、放置するとたいへん不快な症状を併発します。
頭痛や肩こり、にきび・肌荒れ・シミ・そばかす、じんましんや喘息、大腸がんや腸管癒着まで。
早めに治しておきたい疾患のひとつと言えます。
便秘の第一の原因は水分不足です。体に熱がこもって水分を消耗すると、便が乾燥してすべりが悪くなり、スムーズには排出できません。
もう一つの原因は大腸の蠕動運動の低下です。大腸が活発に運動するためには充分な気があって、 しかもスムーズにめぐって巡っていなければなりません。
気が停滞したり不足したりすると排便機能が低下します。
また大腸が「冷え」ても大腸の動きは鈍くなります。

 
コロコロと硬い便の方
 

胃や腸に熱がこもって津液が失われ、便が乾燥しています。
暑がり、喉が乾きやすい、尿の色が濃い、口臭、おならがくさいなどの特徴があります。
炎症を抑え熱を冷ます治療をおこないます。
辛いもの、味の濃いもの、油っこいもの、アルコールは熱をためやすいので控えましょう。
バナナ、柿、なし、ほうれん草、タケノコがおすすめです。

お腹が張る方
 

お腹が張ってげっぷやガスが多いのは、ストレスなどが原因で気が停滞しているからです。
気の巡りが悪いと腸の活動が低下して便秘になります。
調子よく排便があったかと思えば突然何日も出なくなるというふうに排便が不安定なのが特徴です。
ストレスや緊張で悪化します。肝の機能を高めて気の巡りをよくする治療をおこないます。
ふだんからストレスを和らげることが大切です。
ハッカ、大根、そば、みかんなどは気の巡りをよくします。お腹のマッサージも有効です。

イキンでも出にくい方
 

気が不足すると便を排出するパワーが低下してイキンでも便が出にくくなります。顔色が悪く疲れやすいタイプです。
排便に時間がかかり、トイレから出るときにはハアハアと息切れして疲労感があります。
改善するには不足している気を補う治療が必要です。
イチジク、クルミ、ハチミツ、黒ゴマなどを積極的に食べましょう。

出はじめが硬い方
 

便の出はじめが硬く、あとがやわらかいのは、冷えが原因で大腸の動きが悪くなっている証拠です。
腹痛をともなう、排便後に楽になる、全身が冷えやすく顔色が青白くて元気がないタイプ。
体を冷やさないことが第一です。下剤を使うと腸の活動を低下させて悪化します。
冷えを解消する治療をおこないます。
長ねぎやショウガ、ニラ、クルミなど体を温める食材を選びましょう。(体に優しい食材選びのコツ) 
またナマモノや生野菜、くだものや冷たい飲料など、室温より冷たくしたものは口にしないほうがいいでしょう。