体のなかに原因をもとめて、薄くしていきましょう。

子育てやら、仕事やらで忙しくしていると、まじまじと鏡と向き合う余裕もなくなりますね。そんなとき、ふと気が付くとできているのがシミ。正直見つけた瞬間かなり落ち込みます。日焼け止めを塗っていたのに、とか、美白化粧品を愛用してきたのに、と裏切られた気持ちにすらなるかもしれません。

どうせできてしまったシミ。後悔してもよくなりません。体のなかに原因を求めて、薄くしていきましょう!!

シミが気になるときに手っ取り早く解決しようと皮膚科に走る方がいらっしゃいます。何せ急を要しますものね。だけどシミを相談に行って、気安く解決できるとレーザー治療等を勧める皮膚科には気をつけてください。取れるシミと取れないシミがあることをきちんと説明してくれるお医者さんにかかってほしいのです。良心的なお医者さんのお話をお聞きになれば、そばかすなど他のトラブルより、シミの消去が格段に難しいことがお分かりになると思います。

また、仮にいま気になっているシミをやっつけたとしても、そのシミの原因になっている体の不均衡が正されない限り、いつまたどこに、どんな大きさで、どんな濃さでシミができ始めるのかわからないのです。不安ですよね。
それでやはり私の立場からお勧めしたいのは、韓方薬をつかって「原因からなくす」シミ治療です。もっというと、シミはシミだけに終わりません。シミができてしまった体質的偏りは、健康を脅かすような疾患や症状にもなりうるのです。

シミができるできやすい背景には、次の4つのタイプがあります。
 
胃腸が弱く、疲れやすいタイプ  ストレスが多いタイプ こりや痛みのあるタイプ 目・耳・のどが気になるタイプ

 
胃腸が弱く、疲れやすいタイプ(脾肺気虚証)
* 特徴
目・鼻・口周辺にはっきりしないぼんやりしたシミが多い
色白の人に多い
シミの色は薄い黄土色、灰色がかった褐色、灰黒色など
 

このタイプは、疲れやすく、朝すっきり起きられなかったり、夏バテしやすかったりします。頻繁な風邪や鼻炎に悩まされる方も多いでしょう。消化力が弱く、すぐに胃もたれや胸やけ、腹痛、下痢などを起こしがちです。食が細く、あっさりしたものや甘いものを好む傾向があります。
睡眠不足や過労、食欲不振、便秘や下痢等がきっかけシミがでできたり、濃くなったりします。なんとなく気力が湧かずに、何をするにも億劫なことが多いです。

 
原因を探る
胃腸が弱いために「気」を作れないことが原因です。「気」とは、生物が生きるための基本エネルギーで、皮膚の新陳代謝の原動力となるものです。また脾胃が弱いと肺機能が低下します。肺は「気」を皮膚まで散布する役割を担っていますので、もともと少ない「気」がなおさら皮膚まで達せずに、肌にトラブルを起こしてしまうのです。
 
ストレスが多いタイプ(肝気鬱結証)
* 特徴
こめかみ。頬骨、目、鼻筋周辺に多い
こめかみ。頬骨、目、鼻筋周辺に多い
  このタイプの方は、ストレスを多く受けてイライラしたり、憂鬱になったりと、気持ちが不安定なことが多いでしょう。生理前や生理中にに体調がダウンすることも多いです。たとえば、乳房が張る、生理前痛、だるくなったり眠くなったりする、情緒不安定などです。また普段から立ちくらみのぼせ、動悸、不眠、緊張感による目の充血があることも。肩やうなじ、背中が凝りやすい場合も多いです。
 
原因を探る
シミというとつい、日焼けが最大の原因、と思いがちですが、むしろ精神的なストレスや体調の変化によることが多いのです。本来、「気」と「血」は全身をくまなくスムーズに流れているのですが、これには「肝」の働きが深く関係しています。ところがこの「肝」が、ストレスの影響を受けやすいのです。肝に負担がかかると、情緒や精神活動のコントロールが難しくなるばかりか、気血のめぐりが悪くなりシミができやすくなります。

 
こりや痛みのあるタイプ(血証)
* 特徴
目の周り、唇の上、両頬などに多い
目の周り、唇の上、両頬などに多い
形は縞状、地図状、円形などいろいろ
シミが中心に向かって濃くなっていたり、濃淡があったりも
  このタイプの方は、血のめぐりが悪く、よくない血が体のあちこちに停滞しています。判断の目安としては、生理痛がひどく血の塊が混ざる、アザができやすい、脚に静脈瘤ができる、子宮筋腫や子宮内膜症などがある、肩やうなじにコリや沈重感がある、などです。妊娠中や流産、婦人科疾患の発症などをきっかけにシミができたり、濃くなったりします。生理中に一時的に濃くなることも。肌全体が透明感がなく暗い色になっているかもしれません。
 
原因を探る
血が滞ってしまうのは、もって生まれた体質的な理由によるところが大きいです。子宮環境がよくなく、子宮内膜症や子宮筋腫、重い生理痛をもっている方が多いでしょう。韓方治療では、シミと同時にこれらの症状を改善していくことになります。

 
目・耳・のどが気になるタイプ(肝腎陰虚証)
* 特徴
顔全体にできている
特に額、まぶた、頬骨、鼻、あごに多い
特に額、まぶた、頬骨、鼻、あごに多い
 

40〜50歳くらいからシミが濃くなり始めた方に多いケースです。
顔だけでなく手の甲や腕、胸や背中にもできやすいです。顔色が浅黒くがさがさした感じのことが多いです。シミ以外のところは赤みを帯びています。眼精疲労や目のかすみ、口腔内が乾く、耳鳴りや耳がふさがる感じ、生理が不規則、顔や手足が火照る、手足がつりやすい、などの症状を同伴しやすいでしょう。

 
原因を探る

私たちの体は「陰」と「陽」のバランスの上に成り立っています。そのうち「陰」には、身体が加熱しないように冷まして滋潤する働きがあって、皮膚にも潤いを与えています。
この「陰」の不足した状態を「陰虚」といいます。過労や睡眠不足、加齢などが主な原因です。はじめは目やのどや肌の渇きとして起こり、その次には肌荒れや赤ら顔を招き、そのあとシミに発展していきます。
本来は肝腎に貯蔵されていなければならないはずの「陰」が不足した状況を「肝腎陰虚」といいます。